アニメ　水星の魔女　第7話　シャル・ウィ・ガンダム？　ネタバレ考察

プロスペラもシン・セー開発公社の代表としてパーティに呼ばれていた模様。

最初は参加するつもりはなかったが、仕事が早く終わって参加してきたとある。

しかし、実際は、ミオリネとスレッタが参加するという情報から急遽方針転換してきたのだろう。

ミオリネという実の娘を傘にして、エアリアルをデリングに認めさせるというのはかなり強硬手段ではあるが、最も安全にエアリアルを守れる手法なのは間違いない。

デリングの信用を使って株式会社ガンダムを設立し、エアリアルとスレッタを守ることを提案すればミオリネは同意すると考えたのかもしれない。

どこまで、プロスペラの筋書き通りかは不明だが、ミオリネ個人がその場で思いつくにはあまりにも規模が大きすぎる話であるので、プロスペラという後ろ盾があったことは想像に難くない。

第7話の結果はプロスペラにとっては出来すぎという内容だろう。

結果として、株式会社ガンダムを設立することに成功し、莫大な資金と安全を確保することができた。

これによって、エアリアルの強化、他のガンダムの開発に資金を回すことが可能となった。

他にも、ミオリネの信頼を勝ち取り味方に引き込むことに成功。

ベネリットグループ内でデリングへの不信と対立を増長させることに成功。

ガンダムという禁忌のモビルスーツの力の魔力に引き込まれた、デリングをはじめとする多くの人を巻き込み、ベネリットグループの分裂と崩壊へ導いていく。

プロスペラが語った安心して娘たちを預けることができるという発言。

これは、ミオリネは当たり前のようにスルーしていたのは、エアリアルとスレッタのことだと思ったからだろう。

しかし、第6話でファラクトと決闘した際に、ガンビットから無数の声が聞こえた描写や、占いで兄弟がいる描写がされており、これは、エアリアルに取り込まれた人が複数存在することを示唆している。

仮にそうだとしたら、オリジナルであるエリクトとそのクローンを使って開発されたガンビットたちということだろうか。

小説のゆりかごでもスレッタに対して、徐々に会う時間が減るなど、娘として溺愛しているという描写が少なく、復讐の道具として使っている描写の方が色濃く描かれている。

そのあたりを考えると、スレッタは生来の娘ではなく、クローンや強化人士に類似する存在なのかもしれない。

楽しい学園生活を送りたいだけのスレッタであったが、既に、物語は学園の域を超えだしている。

婚約者のミオリネはベネリットグループ総裁の娘にして、新会社設立の発起人になり莫大な資金を受けてグループの未来を背負う立場になっている。

ガンダムを扱う会社ということで、世間的にも大きな注目を集めるほか、恐らく、大規模な反対勢力との軋轢も生まれてくるだろう。

その矢面に立たされるのは、エアリアルでありスレッタということになる。

また、今後、エラン・ケレスの真相にも触れることになり、スレッタ自身との決闘が原因でエラン・ケレスが処分された顛末を知るのはかなり酷な現実だと考えられる。

スレッタからしてみれば、企業間の争いやベネリットグループの利益問題などは全くどうでもいいことであるが、みなスレッタとエアリアルを利用して儲けようとしたり、復讐をしようと考えたりする。

その過程で様々な犠牲を強いられており、スレッタ自身が何をしたいのか。

どのように生きたいのかという選択を迫られることになるだろう。

そこで、プロスペラという魔女からの脱却を選択するかもしれない。

それは、ミオリネが徐々に父親と距離を縮めると対照的に、スレッタは徐々に母親と距離が離れるという結末になるかもしれない。

いずれにせよ、スレッタの選択が物語のカギを握っているのだろう。