エランとスレッタの決闘
スレッタはついにエランとの決闘に挑みます。
宇宙での初めての戦いです。
スレッタは決闘で賭けるものを決めました。
「私が勝ったら、エランさんのこと教えてください」
告白のようなそれに、地球寮の女の子たちは色めきました。
そうして決闘は始まりました。
自分のことを教えてほしいと言われたエランは「僕はガンダムのために作られた使い捨ての駒だ」と口にします。
君はなんでも持っている、勝利くらい僕にくれよ。そうじゃないと不公平すぎる。
初めてエランが自分の気持ちを叫びました。
エランには顔も未来も過去さえも何もないのです。
自分のことを知りたいなんて、何もないのに。
シャディク・ゼネリも、普段とは違うエランの激しい戦い方に気付きます。
ガンビットを駆使し、前回グエル戦で見せたようにエアリアルの動きを止めようとします。
しかし、スレッタがガンビットに"みんな"と呼びかけ、突破しました。
ガンビットの扱いはエアリアルの方が上のようです。
スピード勝負ではエアリアルよりファラクトの方が有利ですが、ファラクトの後を必死に追いかけます。
"パーメットスコア4"
さらに速度を上げるためにエランはパーメットのレベルを上げました。
それは、強化人肢のエランであっても許容値をオーバーしています。
無理をしているので、息が上がり、顔には模様が何本も浮かんでいました。
エランが全てを捨ててでもスレッタのことを否定する、そう決めて全てのガンビットで総攻撃をかけます。
捉えた、そう思った瞬間、エアリアルが円の膜に包まれました。
そしてその膜が周囲に広がったとき、全てのパーメットリンクが途切れ、エランは体に痛みを覚えます。
そして白い人影が現れ、笑いながら、ファラクトのそばを周り出しました。
その白い影はエアリアルのガンビットであり、ビームがファラクトの身体に向かって放たれ、ファラクトを何か所も貫きました。
「今日はいつもより声、聞こえた気がする」
スレッタの勝利です。
勝者と敗者
負けたエランはまたあの灯りの夢を見ていました。
ぼんやりと、確実に灯りは近づいてきます。
あの灯りの先がはっきりすると、そこには母親と思われる人がいました。
灯りは誕生日ケーキの上のロウソクの灯りだったのでした。
「そうか、そうだったのか」
溶けたファラクトからスレッタに助け出されたエランは、スレッタに、自らにも誕生日を祝ってくれる人が居たんだと伝えました。
「私も居ます。エランさんに何も無いなんてこと、絶対に無いです」
そう言い切るスレッタに、エランは初めて、心の底からの優しい微笑みを見せました。
ミオリネはその様子を見ながら、多少の浮気は許してあげると告げました。
とても優しい勝利の時間がそこにはありました。
エランととスレッタ
朝の9時55分、いい天気の中、スレッタとミオリネは待ち合わせ場所のベンチに座っています。
「遅い!」
「約束の時間までまだありますよ」
ミオリネは5分前には来るもんでしょ、と言い、門限は守るようにスレッタに伝えて去りました。
スレッタはエランを待っています。
「4号には経験があります!!」
ペイル社の黒髪の女性は、ペイル社の4人のCEOに叫びました。
「使命を果たせない強化人肢に次は無い」
「早く次を用意することね」
四肢が繋がれた状態のエランはぼんやりとした表情で"ハッピーバースデー"を歌います。
待ち合わせ場所でエランが来るのを楽しみに待っているスレッタも、"ハッピーバースデー"を。
繋がれたエランの正面には人が一瞬で溶けてしまいそうな光が迫り、エランに向けて放たれました。
10:10分、スレッタは約束したベンチで待っています。
「まだかなあ、エランさん」
スレッタは、エランが来るのをいつまでも待っています。
まとめ
ついにガンダムシリーズが牙をむきました。
これは学園モノではなく、ガンダムだったのです。
楽園はおしまいです。
エランは一瞬でも救いや、幸せを感じられたのでしょうか。
エランが居なくなって、スレッタはどうなってしまうのでしょうか。
次回、第7話シャル・ウィ・ガンダム? に続きます。
次回も楽しみに待ちましょう。
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