サリウスゼネリについて
シャディクゼネリがなぜ孤児になったのかという説明はなかったが、まずグラスレー社に孤児を育てる施設があり、サリウスゼネリがそこからシャディクを拾い上げたというのも結構面白い。
サリウスゼネリは会社のCEOにも関わらず、忙しい合間を縫って孤児がいる自社の施設に頻繁に通っていたということなのだろうか。
だとしたら、なんかめっちゃいい人のように思える。
ポイント
サリウスゼネリはいい人?
水星の魔女の一つの面白ところは、勧善懲悪とは言い切れないことろ。
本来であれば、復讐に燃える母親プロスペラに対し、デリングは完全なる巨悪であるべきなのだが、デリングはGUNDフォーマットというパイロットの精神、肉体共を蝕む忌むべき存在を禁忌にした英雄として描かれているわけだし、少なくとも、娘を復讐の道具に使ってはいない。
対して、プロスペラ(エルノラととらえるならば)夫や恩人を殺され、完全に被害者の立場ではあるが、娘をだまして復讐しようとしていたり、いい母親を演じているのがわかるため、視聴者としては、それが恐ろしく、魔女に見える裏の一面があり、善人とはとても思えないような雰囲気がある。
サリウスゼネリがガンダムを否定するのは、ガンダムは強さと引き換えにパイロットの健康を害するシステムは絶対に許せないという倫理観からくるものなのかもしれない。
サリウスゼネリは、ガンダムに対して、ガンダムではないモビルスーツが勝利を収めることで、御三家の後継者争いに勝利するとともに不要な犠牲を減らそうと考えているのかもしれない。
そんな単純でピュアな動機ではないと思うが、彼もなぜ、ここまで頑なにGUND技術を否定するのか謎である。
自社の利益追求を考えているのであれば、シャディクゼネリのように、ガンダムを取り入れ利用しようと考えるはずである。
ガンダムの呪いとは一体何なのか。
データストームによる人体への影響以外にも何かありそうな伏線となっている。
グエルの今後 ミカエリスとベギルペンデが登場したことでグエル先輩のポジションが明確に。
グエルは施しを受けることを拒否し、一人キャンプを続ける。
株式会社ガンダムが設立したことは恐らく風のうわさで耳にしていることだろう。
決闘で負けた連中から腹いせを受けるグエル先輩ではあるが、後ろ盾を失い、これ以上問題を起こすわけにはいかないと思ったのか無視を決め込む。
正直一人キャンプをする時点でかなりかっこいいのだが、この対応にもしびれる。
ポイント
孤高の存在のグエルがかっこいい
そこで、シャディクゼネリがタイミングよく登場し場を収めるとともに、行き場のないグエルに対し自分の寮に来るように勧誘する。
その勧誘に対し、決闘を避けてきたヘタレにはこびないとめちゃくちゃかっこいいグエル先輩。
ただ、グエルも何もこのまましないわけにはいかないだろうから、いずれにせよどこかに所属するか、学園を退学し別の道を模索するしかないだろう。
恐らくだが、今後、シャディクゼネリのミカエリスがエアリアルと戦うようになると思うが、その際、1対1ではなく、ミカエリスとベギルペンデチームでの戦闘を挑む形になるのではないか。
株式会社ガンダムとしては、エアリアル、ファラクト、デミトレーナーで応戦する形になりそう。
ポイント
次の決闘は実質的に株式会社ガンダムVSグラスレー社というアーシアンVSスペーシアンの代理戦争になるのでは。
その際、エアリアルはスレッタがパイロットで、デミトレーナーはチュチュを始めとした地球寮の面々。
ファラクトのパイロットが現在不在なので、グエルということになるのではないか。
グエルは自分から入れてくれとお願いするつもりもないし、憐れみで誘われるのも嫌がる。
残る手段は請われる形で招聘されることだろう。
それは、まさに、株式会社ガンダムの存続をかけた一世一代の大勝負に出るときに、グエルのことを認めているスレッタやミオリネがパイロットとして搭乗してくれることをお願いしに行くという感じだろう。
ポイント
グエル先輩は自らを認めて必要とされている形以外に動く気配がない。
そこで、グエルの活躍が認められ、地球寮のメンバーもグエルを受け入れるのではないだろうか。
ポイント
グエル先輩にガンダム・ファラクトを動かせるのか。
ただし、問題はガンダム・ファラクトはエラン・ケレスのような強化人士でないと真価を発揮できないという点。
グエルは恐らくガンダムの操縦は初めてだと思うので、パーメットスコアをどこまで引き上げられるのかが未知数。
もしかしたら、パーメットスコアをそこまで引き上げることなく、彼の技量で操縦して活躍してしまうかもしれない。
それくらいの技量を持っていると思えるし、その方が株式会社ガンダムとしてもガンダムの安全性と実用性を裏付ける上でもありがたいだろう。
いずれにせよ、今後間違いなくグエル先輩がモビルスーツ戦闘で大活躍する場面が拝めるだろう。