スペーシアンに語り掛けるカルド・ナボ。
スレッタがカルド・ナボのことを認識していないということも大事ではあるが、この場面で重要なのは、それ以上に、スペーシアンに語り掛けているということ。
例えば、日本人が日本人に向かって話すとき、前置きに、日本人の皆さんという言葉を選ぶだろうか?
通常であれば、我々とそれ以外を区別して話すときに、○○の皆さんという言葉を使うだろう。
そう考えると、スペーシアンの皆さんという言葉を使ったカルド・ナボは恐らくアーシアンだろう。
ポイント
カルド・ナボはアーシアン
カルド・ナボがアーシアンであるということは、水星の魔女の物語にとって重要な要素となる。
GUNDを使った技術がアーシアンにとって宇宙進出をする重要なカギとなり、それが地球と宇宙の分断と格差を融和する可能性を秘めているといっている。
そのことで、確かにアーシアン大きな利益を得るだろうが、不利益をこうむるのがスペーシアンだろう。
とくにGUNDの技術が軍事転用されることで、最も被害を受けるのが、スペーシアンのモビルスーツ開発企業達。
つまりモビルスーツ評議会のメンバーたちである。
ポイント
人類の可能性を拡げるGUNDが軍事転用により呪いの技術に。
カルド・ナボの想いは、アーシアンもスペーシアンも関係なく、GUND医療によってより安全に宇宙空間でも人類が過ごせるようになり、人類が差別や格差のない世界で幸せになれるという理念があったが、それが志半ばで潰えてしまったという形。
これは、株式会社ガンダムの理念として引き継がれていきそうだし、水星の魔女の物語の着地点にもなりそう。
GUNDを使ったモビルスーツは人体のように意思だけで動かすことができるが、軍事レベルだとデータストームの量が多すぎて、生身が持たないという課題を抱える。
未完成のまま軍事利用が拡大したことで大きな問題となった。
それほどまでに、アーシアンとスペーシアンの間で緊張感が高まっていたということであるが、結果として、GUNDを使ったガンダムは未完成のまま恐ろしいものとしての印象が世間に定着してしまい、モビルスーツ評議会による強襲を世間が受け入れるほどまでに印象が悪化してしまったのだろう。
地球がまた戦場になるという発言※物語を解き明かす超重要発言。
株式会社ガンダムを設立し、事業内容を検討する際に発せられた一言。
地球には孤児がごまんといるという発言。
そして、地球がまた戦場になるという発言。
これだけでわかるのは、相当大規模な戦争がヴァナディース事変の後に起こったということ。
恐らくこの戦争で地球はスペーシアンに敗北し、植民地化したのではないかと思う。
ポイント
地球でおきた戦争とヴァナディース事変との関係性
この戦争は、ヴァナディース事変と深く関係していることだろう。
プロローグでデリングがなぜあれほどまでにガンダムを潰そうとしたのかが見えてくる。
それは、デリングを含め、モビルスーツ評議会の中心は御三家を中心としたスペーシアンであり、オックスアースを始め、カルド・ナボ率いるヴァナディースはアーシアン中心であったということ。
ポイント
オックスアース社とカルド・ナボはアーシアン
アーシアンとスペーシアンとの間で利権争いによる緊張が高まっていた時に、オックスアース社がヴァナディースを買収し、新兵器ガンダムの開発を進めていたのだろう。
非常に画期的な技術であり、モビルスーツを自分の身体のように扱えるとあって、特別な訓練を必要とせずベテランパイロット並みの挙動を実現することができる兵器であり、従来のモビルスーツを遥かに凌駕した性能を持っていたと。
そして、それが、アーシアンに供給されると、スペーシアンがアーシアンに支配される構図になるという状況だったのではないか。
ポイント
モビルスーツ評議会がヴァナディースを強襲した理由
近い将来そうなることが予測されたからこそ、ガンダムが完成する前に、つまり、データストームによる人体への深刻な影響が改善される前に、デリングをはじめモビルスーツ評議会はカテドラルを通じて、オックスアース社とヴァナディースのガンダム研究の本拠地を強襲したのだろう。
その後は地球とスペーシアンとの間で緊張状態が高まり、ついに戦争となったが、モビルスーツを占有しているスペーシアンによって地球が戦場となった結果、植民地化され20年近く搾取されている状況になったのではないだろうか。
ポイント
メディアはスペーシアンが握っているため、デリングは勝利を呼び込んだ英雄として称えられる。
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