ペイル社はなぜ公然とガンダムタイプの研究開発をしているのか。彼らの真の目的は
強化人士まで作極悪企業
エラン・ケレスは強化人士としてガンダムを操るために作られた使い捨てのコマだったことが第6話で判明した。
ペイル社は、GUNDフォーマットという禁止されたはずの技術を活用して、公然とガンダムファラクトを運用している。
そもそも、ガンダムが禁止された理由は、パイロットに対する負荷が高く時に死に至るほどであるためであった。
それにも関わらず、ペイル社はエラン・ケレスのような強化人士を大量に生み出してパイロットとして搭乗させている。
強化人士とエリクトサマヤの違い
強化人士は生贄
プロローグでヴァナディース機関の代表を務めていた、カルド・ナボ博士が散り際に放った一言が深い意味を持ってくる。
襲撃してきた隊員が放った「生贄を要する技術が詭弁だな」に対して、「わかってないね。お前たちが奪うのはGUNDが救うであろう、未来だぞ」という発言。
これを本編に当てはめると、まず、隊員の放った生贄を要する技術という生贄の部分がGUNDフォーマットを使用するために生み出された不幸な強化人士に値するだろう。
そして、隊員もカルド・ナボのことを明らかに慈悲を与える必要もないというくらい、明確に悪者という扱いである。
ガンダムはパイロットを使い捨てにし、強化人士のような不幸な犠牲者を量産することになるというのが、だれの目にも明らかであったということだろう。
だからこそ、民間人であるはずのカルド・ナボに対して、躊躇なく襲撃を実行できたのだろう。
しかし、GUNDはカルド・ナボに言わせると、奪うものではなく、救うものである。
そのカギを握っているのがルブリスであったことは間違いない。
通常のGUNDフォーマットであれば、恐らく、ほとんどだれでも、パーメットスコアを引き上げることでガンダムを操ることができたのだろうが、
ルブリスは適応するパイロット以外には起動すらしないという別軸のガンダムであった。
その技術が完成間近であり、ルブリスが誰でも起動出来るようになれば人類はGUNDを纏い、安全に宇宙に進出出来るということになったのだろう。
エリクトは奇跡の存在
エリクトと強化人士の明確な違いは、パーメットリンクをしたときに発現する痣の色の違い。
負荷が大きく、害をもたらすのはオレンジ色であるが、エリクトは青色のあざが出現していた。
作中でも唯一の存在であり、青色のあざの場合は全く負荷を感じることなくパーメットスコアを引き上げることができている。
強化人士は、パーメットスコアを引き上げても耐えられるように日ごろから訓練をしたり、メンテナンスをしているがそれも限界がきてやがて廃棄という形を迎える存在である。
エリクトの存在こそが、カルド・ナボが信じたGUNDが救うであろう未来への第一歩だったのだろう。
それが実現する前に、デリングによって抹殺されてしまい、ガンダムは隊員をはじめとする多くの人たちが危惧する世界で秘密裏に利用されてしまっている。
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