株式会社ガンダム設立!
突然のプレゼン
このままでは、エアリアルとシン・セー開発公社が解体されてしまうピンチに突然プレゼンを始めるミオリネ。
ちゃんとした資料は当然なく、その場で描いたであろう手書きの資料をスライドにアップする。
内容はガンダムの管理運用を目的とした新会社の設立で、廃棄処分となったペイル社のファラクトや開発部門とシン・セー開発公社を買収するといった内容。
プレゼン資料は稚拙ではあるが、グループ全体が売上回復の起爆剤を欲している現状とガンダムの可能性と安全性に対する立証がスレッタによってなされている現状を再確認しロジックは通っている印象を受ける。
しかし、プレゼン後、投資は集まらず万事休すと思われたが、ミオリネは自らの意地やプライドを捨てて、父親に頭を下げて投資を懇願する。
その心意気に投資するほどやさしい父親とは思えないが、デリングの中でもガンダムを有効活用したいという野心があったのだろ。
まさかの自身の取り決めたカテドラルの協約を反故にして株式会社ガンダム設立に協力する。
そこからは、堰を切ったように投資が集まり、莫大な資金と共に新会社設立が決まる。
警戒するサリウス・ゼネリ
周囲の見立てでは、実の娘可愛さに投資を後押ししたよき親父という印象なのかもしれないが、その中で、サリウス・ゼネリだけは、やはり認めたなと発言。
エアリアルの時は、推定判定で廃棄処分しようとしたのに、なぜ、この期に及んでやはりという発言が出てくるのか謎ではある。
もともと、ペイル社を活用してガンダムの開発を推し進めていたのかもしれない。
その途中で、まさか水星からガンダムらしきモビルスーツが出現してきたのが予想外でライバルになりそうなので廃棄処分を決めたのかもしれない。
その場合は、デリングは自身の監視下にある場合はガンダムの開発を密かに認めていたのかもしれない。
ただ、そうであればデリングに内緒でペイル社が残りの御三家に協力するというのは考えにくい。
この辺りが謎なので、いつから、デリングがガンダムの開発に興味をもっていると考えるようになったのか今後真相が明らかにされるだろう。
エアリアルはガンダムでした
スレッタに対する裏切りと不信
プロスペラがあっさりとエアリアルをガンダムと認めた発言。
最後に、スレッタは驚きに満ちた顔で言葉を失っている。
ずっと母親のことを信じていたのに、嘘をつかれていたという現実を俄かには受け入れられない様子。
第3話冒頭で、エアリアルとスレッタはかわいい娘だからガンダムでもないし魔女でもないと発言している。
その発言を聞いて満足げな顔をしているスレッタ。
ここまで堂々と嘘をつかれると、スレッタとしてはかなりの衝撃を受けるだろう。
そして、ガンダムについて、魔女と呼ばれる理由について詳しく知るようになっていくだろう。
ミオリネが父親との関係に修復の兆しが見えたのと反対に、スレッタとプロスペラとの関係がひびが入った対比が描かれた衝撃的な展開で第7話は幕を閉じた。
魔女である自覚なき魔女
スレッタの悲劇的なところは、魔女という自覚なき魔女である事実。
エアリアルは恐らく、エリクトをはじめとした多数の子供の実験によって作り出されており、スレッタももしかしたらクローンであったり、強化人士のような存在であったりと、目的としては、プロスペラの復讐のために最適化された存在であるということ。
その存在自体、呪いと呼んでも過言ではいだろう。
世間的にも、禁忌とされるガンダムを駆り次々に強力なモビルスーツを撃破している恐ろしい力を持った存在。
彼女自身も決闘によって、エラン・ケレスを実質的に死に追いやっている。
それらは、スレッタの自覚なき所業ではあるが、結果として悲劇を引き起こしている。
また、今後、株式会社ガンダムを通じてガンダムの開発が加速し、世間はより強力なモビルスーツの開発に着手していくだろう。
激しい競争を引き起こしたのはプロスペラであるが、それを知らずの内に手となり脚となり実行したのはスレッタなのである。
能天気で従うだけの存在であり、まだ、自立していないスレッタだが、今後、彼女自身の選択によって母であるプロスペラとの決別を迫られる場面が出てくるだろう。
しかし、自身の愛する母親やその父親を死に追いやったデリングを許すことができるのか。
ミオリネとの関係はどうなってしまうのか。
今後も目が離せない展開が続きそうだ。