①名前の共通点
まず、追放された公王"プロスペロー"は"プロスペラ"ともある。
2011年の映画版では父親ではなく母親であり、プロスペラという名前になっています。
妖精"エアリアル"も登場し、島へたどり着いた12年の後に復讐の手助けをしている描写があります。
水星の魔女のプロローグでエリクト・サマヤは4歳の誕生日に逃げ出し、小説でスレッタ・マーキュリーは16歳で学園への入学を決めています。
12年かけていることがわかりますね。
また、エアリアルの仲間の妖精には、豊穣の女神"ケレス"も登場します。
女神ケレスは二人を祝福します。
エラン・ケレスの名前もあるのです。
水星の魔女のエラン・ケレスはスレッタ、エアリアルにとって味方となるのでしょうか。
御三家の1角が復讐に手を貸す展開になるとも考えられますね。
②エアリアルの能力
エアリアルは空気の妖精とされていますが、姿を変えたり消したり、海を荒らしたり、魔術を使ったりと不思議な力を持っています。
プロスペローは魔法使いと呼ばれているため、女性なら"魔女"になります。
水星の"魔女"、繋がっていますね。
そして、エアリアルはテンペストでもプロスペローの指示に不本意ながら従っています。
水星の魔女においても、復讐にスレッタを巻き込みたくないエアリアルですが、スレッタと共に復讐の舞台である学園へと赴いています。
③ストーリー
テンペストの中の大きな見せ場の一つが、出会った二人が一目で結婚を誓う場面です。
"エアリアル"によって連れてこられたナポリ王の息子ファーディナンドと、プロスペローの娘ミランダは互いに一目で恋に落ちます。
一目で恋に落ちた訳じゃありませんが、本編のミオリネとスレッタも同じような流れを踏んでいますね。
そして同じ島の違う場所に流れ着いたのは、貴族達が王を含めると4人、道化師とシェフと土の妖精の3人グループ。
これはそれぞれ、王を含めた貴族はミオリネの父、デリング・レンブランと御三家なのではないかと思います。
それぞれの構成を考えてみると
ナポリ王のアロンゾー
プロスペローを追放した弟、アントーニオ
ナポリ王の弟、セバスチャン
老貴族のゴンザーロー
アロンゾーはもともとプロスペローと敵対しており、アントーニオの手助けをしミラノ公王として認めました。
ミラノ公王の座が欲しくなり、プロスペローを島へ追いやった張本人であるアントーニオ。
セバスチャンは、島に流れ着いたのち、アントーニオに唆されて兄アロンゾーを失脚させようと目論みます。
ゴンザーローは、プロスペローが島へ逃げる際に、不憫に思い物資を用意してくれた優しい老人のようです。
この3人の貴族のような役割は水星の魔女でもあるのでしょうか。
それとも別の解釈があるのでしょうか。
少し当てはめてみると、
水星の魔女では、デリングが、アントーニオ(エルノラ・エリクトを水星に追いやった張本人)でしょうか。
その場合は、デリングを手助けした人物、または組織はモビルスーツ評議会(ナポリの王アロンゾーの立場)でしょうか。
しかし、水星の魔女ではデリングが総帥として君臨しており立場が逆転しています。
つまり、セバスチャンが下剋上に成功したパターンといえるでしょうか。
そうなると、デリングはテンペストで出てくる役を一人で色々こなしているようにも思えます。
色々な解釈が出来そうですが、後程、ミランダとファーディナンドとの関係性でも考察していきたいと思います。
そして、この舞台の盛り上げ役であり、笑いのあるシーンの担当の3人は
土の妖精キャリバン
配膳係のステファノー
道化のトリンキュロー
この3人も行動を共にしています。
キャリバンは元々舞台となった島を母親である、魔女シコラクスから引き継いでいましたが、知恵が足りず、島に来たプロスペローに煽てられて島の秘密を全て話してしまい管理を奪われたという過去があります。
妖精の歌声を聞いた3人は、この歌声は金儲けに使えそうなどと考えていましたが、キャリバンだけは聞き惚れて愛でる心を持っています。
しかしプロスペローの娘のミランダを無理矢理手篭めにしようとしたり、教わった言葉で罵倒をしステファノーとトリンキュローにプロスペローを殺すよう頼みます。
このことから、水星の魔女の仮面の女であるプロスぺラを裏切る人物が出てくるという展開も考えられますね!
21話でガンダム・キャリバーンが登場しましたね!おそらくこちらがそのキットになるのではないかと
④復讐までの期間
プロスペローは、ミランダと共に追放された後ゴンザーローの支援を受けこの島に流れ着きました。
そこから12年の歳月をかけて復讐の準備をしてきました。
そして水星の魔女「ゆりかごの星」でも同様の描写があります。
エリクトが4歳で逃げ始め、お母さんは16歳の誕生日にスレッタに学園への入学をすすめました。
ちょうど12年です。
テンペストでプロスペローが身につけているのは魔法の衣、水星の魔女本編では‥"GUND"なのではないでしょうか?
自らの魔法の衣を脱ぎ、プロスペローが娘ミランダに何故復讐するのか明かすシーンがあります。
水星の魔女でも、スレッタはお母さんがしようとしていることを知らない様子なので、同じシーンが訪れるかもしれませんね。
⑤本編のセリフとの共通点
水星の魔女本編で、デリング・レンブランは娘にダブスタ親父なことを指摘されたとき「王だ」と言い放ちました。
つまりこのテンペストに当てはめても、デリングは"ナポリ王"の役なのかもしれません。
その息子はプロスペローの娘と結ばれます、つまりミオリネとスレッタになるわけですね。
ここの解釈は理解できます。
しかしそれ以外の役は?
誰かがゴンザーローとして逃亡に手を貸しているはずなのです、優しい老人‥‥老人といえばサリウス・ゼネリしか思いつきませんが‥。
また、土の妖精キャリバンと道化とシェフの3人組。
道化といえば一番にグエルが出てきますが、、まだわかりませんね。
一体誰がどの役を演じるのでしょうか?
最期はテンペストのように許すのでしょうか?
わたしにはそうは思えませんが、皆さんはどうお考えでしょうか。
プロスペラが何もせず、全てを明らかにした後エアリアルを解き放つのか‥魔法の力を捨てるのか。
まとめ
いかがだったでしょうか?
台本を読み解く事はとても骨が折れて、普段の考察より倍以上かかりました!
この"テンペスト"を最後にシェイクスピアは劇作家を引退しています。
最後のプロスペローの幕引きは、シェイクスピア自身の姿を表していると言われています。
"テンペスト"では、プロスペローはミラノ公王として、娘ミランダはナポリ王子と結ばれました。
水星の魔女は同じような幕引きになるのでしょうか?
どのような展開になるのか、エアリアルはどうなるのか、最後まで目が離せませんね!
では今回はこの辺で、また何か気になる考察があればすぐ記事にしていきます!
またぜひ見てくださいね!
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