改めてエアリアルは何者なのかを考察。
第9話で印象的だったのが、プロスペラの涙。
エアリアルがアンチドートによってガンビットを含め、GUNDフォーマットを無効化されたのちに、再起動する際、パーメットの流入時、発色するシェルが青色になった時に涙がこぼれていた。
パーメットの流入で青色に変色するのは、エリクト・サマヤがルブリスに接続した時のみでした。
このことから、エアリアルには、エリクト・サマヤが何らかの形で関わっているのは確定的となったといえるでしょう。
そして、プロスペラはエリクトの母、エルノラ・サマヤという線がより濃厚になったかと思います。
ここからが、本題ですが、なぜ涙を流したのか。
もし、スレッタとエリクト・サマヤが同一人物と考えると、そこは、泣くほどのことではなかったと思います。
青色に発色するのはエリクト・サマヤにとっては、当たり前のことなので、むしろ今までエアリアルが赤色に発色していたことの方が違和感があります。
考えられるとすれば、エリクト・サマヤが何らかの形でGUNDに取り込まれ、エアリアルのシステムの深い部分に存在しているということ。
GUNDは元々医療技術として研究されており、人体の補完を目的としています。
では、それは、どこまで出来るのか。
肺や心臓といった臓器にも転用できることは、映像からも明らかです。
その答えは、ルブリスの開発理念にあると思います。
ルブリスを作った目的は決して軍事転用ということではないはずです。
カルド・ナボはルブリスを私たちが目指すGUNDの未来といっています。
人類の可能性を切り拓く新たな扉と。
既に、GUNDによって人体の部分移植は完了しています。
その先は何かと考えると、人体の完全移管ではないでしょうか。
ルブリスは完全なる人体を模しています。
GUNDで作られた人体。
なぜ、それが必要かというと、カルド・ナボが答えを言っています。
宇宙で生きていくためには適応出来る身体が必要だからです。
人間の心以外の部分すべてを結合したのがルブリスであり、ルブリスを使えば宇宙空間でも問題なく人類は活動することが出来ます。
それを目指していたのではないでしょうか。
元々の人間の身体は宇宙空間では脆弱すぎます。
ヴァナディース機関、カルド・ナボの真の目的は人類総ガンダム化なのかもしれません。
そして、エアリアルはエリクト・サマヤが元々の人間の身体を捨て、宇宙空間で生きていくために適応した姿なのではないでしょうか。
ただ、まだ、エアリアルもGUNDの理念を完全に実現しているわけではないと思われます。
これから改善すべきポイント2点あり、それを解決しているのがスレッタなのではないかと思われます。
それは、
1,巨大化しすぎており、人間レベルのサイズ感にまで小型化が求められる。
2,コミュニケーションレベルが生身の人間に比べて非常に脆弱。
ということです。
スレッタ・マーキュリーは初めての生身の人間に模したガンダムなのではないかと思います。
この線で、スレッタ・マーキュリーの役割とプロスペラの目的について探っていきたいと思います。
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