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水星の魔女 第16話 罪過の輪の展開を予想してみる。
15話の題名は父と子と。という内容で、大方の予想通り、父親を持つキャラクターが中心となっている話であった。
グエルの登場の仕方はいささかびっくりしたし、シャディク・ゼネリは結局サリウス・ゼネリを捕まえて何をしたかったのかなぞではある。
とりあえず、グエルは自身の父親を殺してしまったことにとらわれ続けていたが、目の前で幼い子が犠牲になったり、ジェターク社がつぶれるといった話を聞いて次なるアクションを起こす気になった模様。
次回以降はグエルは、オルコットと共に行動し、軌道エレベーターを目指すという展開になるだろう。
ポイント
グエルはオルコットと共に旅をして一回りも二回りも成長して最強の男になりそう。
一方フォルドの夜明け団の黒幕であるシャディク・ゼネリは育ての父であるサリウス・ゼネリを捕らえ恐らく、グラスレー社のCEOになるか、父を陰から操る存在になっていくだろう。
彼の目的としては、戦争シェアリングという地球を搾取する構図を辞めさせ、ベネリットグループの財産を地球に移すことで戦力を拮抗させ抑止力を生み出そうと考えている模様。
しかし、どう考えても、地球に宇宙と対抗できる戦力を与えたら戦争が激化すると思われる。
また、シャディク・ゼネリはなぜ、一学生という身分でありながらも、学園の警備をコントロールしたり色々融通が利くのか謎である。
そのあたりの謎も今後明かされていくだろう。
まだ、15話を観ていないという人は、下記記事を読むか、U-NEXTで確認してみることをお勧めする。
水星の魔女15話レビュー
罪過の輪という意味
まず、使っている単語がちょっと難しいので辞書で調べてみる。
水星の魔女のタイトルってちょっと難しい名詞を使いがち。
罪過とは
つみとあやまち。法律や道徳に背いた行為。
輪とは
円形のものまわり、順番が回ってくるという意味。
つまり、読み解くと、法律や道徳に背いた行為が巡っているということ。
水星の魔女ではあまり、法律的なことは触れられておらずどちらかというと道徳や倫理に反していることが描かれているので、
罪過=道徳に反している事
と読み替えることが出来るかもしれない。
それのような状態が、現状のままでは解決の糸口がなく、延々と続いてしまうという状況なのかもしれない。
ポイント
水星の魔女はいわゆる宿命や延々と続いている問題を自らの意思で解決する物語りと言えそう。
そのような悪い連鎖が続いているので、それを断ち切る何か別の力が動き出そうとしていると考えると物語りが動き出しそう。
水星の魔女における罪過について
罪過の輪ということは、輪とは、円形ということであり、言い換えると出口がないという意味合いにとれる。
つまり、罪過の輪とは、道徳に背いた状態が続いており、解決に至っていない状況と言えるのではないか。
そこで、水星の魔女の世界における、未だ解決していない問題を考えてみると大きく分けると2つのテーマがありそう。
- ガンダムの呪い
- 地球における搾取
大きく分けると、この2点を題材に16話は展開していくのではないだろうか。
つまり、ガンダムの呪いはデータストームによってパイロットが消費されているという問題であり、道徳に背いた状態が続いているのは物語からも明らか。
そして、地球における搾取という状態も、地球の物資はアーシアンが独自に使うことは許されず、アーシアンの利益はスペーシアンが握っており武力で制圧している状態なので、これも道徳に背いた状態が続いていると考えられる。
水星の魔女の世界では、この二つの問題が絡み合った世界と言える。
これらを一つひとつ考えていき、16話で話題になりそうか考察していきたい。
ガンダムの呪い
クワイエットゼロ計画を考えるきっかけにもなっている水星の魔女の世界のガンダムの仕組み。
データストームの流入に人間は耐えられず、パーメットスコアを引き上げるほどに身体への負担が増していき、簡単にパイロットが絶命してしまうというもの。
詳しくは下記記事を参照して下さい。
ポイント
このガンダムの呪いがあったせいで、デリングはヴァナディース機関を襲撃したほか、GUNDの技術を禁忌のものとした。
ヴァナディース機関の代表であったカルド・ナボの理念は人体の拡張として、宇宙に出ていく人間の身体の代わりになるものという目的であったが、強大な軍事力にも転用できることから、軍事利用が行き過ぎたということ。
このガンダムの呪いを罪過として捉えると、このガンダムの呪いが今どのように影響してくるのか考える必要がある。
ガンダムを使った戦いはエアリアルの登場によって、実はガンダムファラクトやルブリスウル・ソーンといったガンダムも生産されていたことなど、禁止されてからも秘密裏に開発が進められていた模様。
ガンダムの呪いが引き起こした数々の不幸は数知れず現在でもガンダムに搭乗するパイロットが子供も含め多く犠牲になっている。
地球と宇宙とでは大きな格差があるので、地球側は劣勢な情勢を覆すために、パイロットの命と引き換えにガンダムを利用するだろう。
また、ペイル社のように、使い捨てのパイロットを量産するというクローン技術に力を入れる形になり、人間の命の尊さを軽視する傾向も強くなる。
そのような道徳に背いた状態が続いているので、この辺りを断ち切る切っ掛けが描かれるかもしれない。
ガンダムの呪いに関しては、既にエアリアルによって回避可能ということが示されている。
しかし、エアリアルも実はエリクトの魂が移されており、それはそれで別の問題が発生しそうではある。
地球における搾取
膨大な宇宙開発費用を賄うために戦争シェアリングを行っているということらしい。
シェアリングということなので、戦争によって起きる特需を順番に享受するということだろうか。
早い話が兵器売買の談合が行われていると考えられるのではないだろうか。
目的は宇宙開発ということなので、その投資を賄うために多額の利益が必要ということ。
利益を出すには、価格競争をある程度抑制する必要があり、戦争シェアリングによって、兵器の入札価格や消費するモビルスーツや武器類をあらかじめ決めておくということなのかもしれない。
ポイント
戦争シェアリングという最悪のシステムが存在する社会。紛争の元となっている宇宙開発を劇的に改善するのがクワイエットゼロ計画?それともGUNDということか。
そうすれば、企業は順番に自社が特需によって儲かることになり、余剰となった生産能力や資金を宇宙開発に回せることになる。
これが無くなると、企業間の開発競争が激化するとともに、兵器の価格低下が起きて余剰資金を生み出せなくなり宇宙開発が出来なくなるということなのかもしれない。
また、地球が代理戦争で疲弊するというのは、もしかしたら武器の使用制限が解除され、本格的な戦争が起きてしまいコントロールすることが出来なくなるということなのかもしれない。
戦争シェアリングによって、武器の消費とガス抜きに近い小規模な紛争によって大規模戦争を回避しつつ地球を搾取している状態が続いているのかもしれない。
この辺りの輪を断ち切る発想がシャディク・ゼネリの構想である、ベネリットグループの財産を地球に売り渡すということなのかもしれない。
そうすれば、地球側は宇宙の制圧に対して抵抗する力を持ち、独立するきっかけを得るだろう。
ただし、もし実現したとしたら、地球と宇宙側で本格的な戦争が起きることもあり、現状よりも悪化する可能性も秘めている。
シャディク・ゼネリが引き起こす災厄
サリウス・ゼネリをどうするのか。
捕らえたは良いものの、普通に対話をしているシャディク・ゼネリとサリウス・ゼネリ。
特に強硬的な手段に出ていないので、何かしら取引を持ち掛けるのかもしれない。
シャディク・ゼネリとしては、学園も強襲させているし、なによりサリウス・ゼネリ捕虜にするという大胆な行動に出ているので、グラスレー社のトップの座を譲るように言うか、または、傀儡となることを了承させるかになるだろう。
そのうえで、他の御三家を吸収する方向で動きそうな予感。
まずは、ラウダ・ニールの重症によって経営がぐらついているジェターク社の買収に取り掛かりそうな雰囲気。
ペイル社は既にモビルスーツ開発部門とファラクトを株式会社ガンダムに譲渡しているので、抵抗する力が強いのは実質的に株式会社ガンダムということになりそう。
株式会社ガンダムの吸収を賭けてグラスレー社を吸収合併したシャディク・ゼネリ側と株式会社ガンダム側との決闘が行われるかも。
ただし、気になるのはグエルの行動。
ジェターク社が買収されないようにまたは、つぶれない様に軌道エレベーターを目指していると考えられるので、ジェターク社がグエルを迎えて盛り返す可能性がある。
そうなると、シャディク・ゼネリVSグエルという展開も考えられるのでこの後の展開は結構わからないのが本音。
クワイエットゼロ計画の目的は
クワイエットゼロ計画によって、ネットワークを制御下に置き、争いのない世の中にするという理念はわかるが、エアリアルの様に、体をモビルスーツに置き換えるということも出来てしまう可能性がある。
データストームによって人体から意識をモビルスーツに移すというイメージ。
その逆も出来る可能性があり、エアリアルに閉じ込められているエリクトをパイロットに移し替えるということも出来てしまうのかもしれない。
再び人間の体に移行させるというのは、ちょっと難しいかもしれないが、水星の魔女の世界では、義肢や人工心肺というのは割と一般的な形になっているので、人型のGUNDを作ることも不可能ではないはず。
これによって、人類は宇宙に完全に適応した身体を入手することが出来るようになり、地球からの搾取を必要としなくなる可能性もある。
すべての人類が平和になるというのは、アーシアンとスペーシアンという対立をなくすことがあげられるので、人体に依存せずに安全に宇宙空間で暮らせる体を手に入れることというアプローチも考えられる。
まとめ
16話では水星の魔女の世界における問題点やプロスペラの真の目的などが語られていきそう。
いよいよ物語が核心に迫って動き出すとともに、今まで解決されてこなかった問題に対して、世の中が大きく動き出していきそうな予感。
その中でシャディク・ゼネリが考えるアーシアンとスペーシアンの紛争問題の解決、エアリアルをトリガーとしたクワイエットゼロ計画の実行による人類のGUND化計画など学園の枠を超えた壮絶な物語になっていきそう。
最終的にはエアリアルを操るスレッタが、トリガーとして存在するエアリアルをどう扱うかということが重要となってくるだろう。
特に、クワイエットゼロ計画の発動はエアリアル抜きには実現できないので最終的にはプロスペラの真の目的に沿わない形になりそう。
それは、アーシアンとスペーシアンが共同お互いに行き来しあい平和に暮らすという世界になりそうではあるが、すべてをGUNDに頼るのではなく、もしかしたら、空間をコントロールできる能力を拡張して、宇宙全体を人体のまま安全な空間に作り替えるという結末もあり得るかも。
ウィンストンのリアクションを考えると、人体を捨ててモビルスーツに人間を移行するというアイディアは極めて倫理的におかしい世界観と考えられるので、そういう世界にはならないと考えられる。
水星の魔女がどういう結末を迎えるのかこれから楽しみである。